「定期往診」するクリニックにモヤった話。ケアマネが知っておきたい往診と訪問診療の違い

ケアマネのお仕事

どうも、CM-T(@freedas_)です。

今日はちょっとモヤった話をさせてほしいんです。

先日、同僚が担当しているケースでこんな話が出ました。

「訪問診療はできないけど、往診ならできるので、定期的に往診している」らしい…

…待って。

「定期的な往診」って、それもう訪問診療ちゃうん??

往診と訪問診療、何が違うの?

ケアマネとして基本中の基本やけど気になったので、

ここであらためて整理しておきます。

 

まず『往診』は、患者や家族からの求めに応じて、

医師が臨時・突発的に自宅へ赴く診療のこと。

「急に具合が悪くなったので来てほしい」という状況に対応するものですよね。

計画性はなく、診療報酬の「往診料(C001)」として算定されているらしい。

 

それに対して『訪問診療』は、あらかじめ立てた計画に基づいて、

定期的・継続的に医師が自宅へ訪問します。

訪問診療計画書の作成、患者への説明と同意取得、

緊急時の対応体制の整備などが必要で、

「在宅患者訪問診療料(C001-2等)」として算定されます。

 

つまり本来は、「定期的かどうか」「計画的かどうか」が本質的な違いですね。

「定期的に往診」はグレー?

結論から言えば「往診を定期的にやってはいけない」という明文規定はないようです。

だから形式上は成立するみたいなんです。

毎回患者・家族からの依頼があった形をとれば、法的にアウトとは言い切れません。

でも、実態を見たらどうでしょう?

毎週決まった曜日に医師が来る。

それは「往診」ではなく、訪問診療の体系で評価されるべき医療行為なのでは。

診療報酬の制度設計がそうなっています。

なぜそのクリニックが「訪問診療はできない」と言うのか、

実はそこが核心だと思うんですよね。

訪問診療には、訪問診療計画書・患者同意書・緊急時対応体制などの要件があります。

それを整備していない(あるいはしたくない)クリニックが、

要件を回避しながら実質的に同じことをしているとしたら…

それは制度の抜け穴を使っているということになる気がします。

ケアマネとして何を気にすべきか

今回は自分が担当していないケースなので、直接どうこうする話ではありません。

しかし担当ケアマネにそっと伝えるのは意味のあることではないかと感じたので、

思い切って伝えてみました。

 

今後自分が担当するケースには、以下の点を確認しておきたいところです。

  • そのクリニックは往診と訪問診療の違いを利用者・家族に説明しているか
  • 緊急時(夜間・休日)に対応できる体制があるか
  • 訪問診療でないとすると、在宅療養支援診療所の加算等が使えない可能性がある。医療費への影響はあるか
  • ケアプランへの記載として「往診」と書いて問題ないか(実態と乖離していないか)

「お医者さんが来てくれてるから大丈夫」

と安心している利用者・家族が、実は訪問診療の体制下にないという場合、

特に看取り期や病状不安定になった際のリスクになりうるのではないかと心配になります。

モヤったときでも、声に出してみる

制度の話は、「明確にアウト」でないと声を上げにくい空気がりますよね。

でも、ケアマネの仕事は制度の形式的な適合を確認するだけじゃありません。

利用者が本当に適切な医療・サービスを受けているかを見届けること。

これが一番大切な役割だと思います。

「なんかモヤる」という感覚は、

多くの場合正しいのかもしれません。

角を立てず、でも流さず。

そういうバランスを取った姿勢が、結果的に利用者を守ることにつながると思っています。

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