【キエーロ】簡単に作れる最強のコンポスト!庭で使う4つのメリット

わがやの庭のキエーロ 田舎暮らし

熊本のいなかからこんにちは。

まあまあ都会な熊本市からクルマで1時間のこの地に移住してはや3年目。

移住した当初はいろんなことを試したくて片っぱしからやったもんです(遠い目)。

 

・チャボの放し飼い(お隣の畑を食い荒らし隔離)

・古民家なのに強引に洋風にした部屋をブチ壊して土間に戻す(いまだ途中で放置)

・福岡正信式粘土団子を庭に投射(カブしか育たず草原化)

 

そんなチャレンジのひとつに『手作りコンポスト』がありました。

 

せっかくイナカで自給自足するなら、肥料も生ごみから作ったる!

移住と熊本地震のドタバタが落ち着いた2016年5月にコンポストを自作しました。

 

その名は『キエーロ』

キエーロの設計図

こういうやつです

 

うちの奥さんが事前にこの土中式のコンポスト情報をゲット。

上の設計図をもとに手探りで作りました。

 

材料はすべて家にあった廃材を利用したので、費用は0円。

作成時間は1時間程度。

作った当時のキエーロ

設置したばかりのキエーロとジャングル状態の裏庭

 

そして2年が経過。

最近になって「じつはこれってめずらしいタイプのコンポストなのでは?」と思いはじめました。

追伸①:2020年8月、4年3か月でついに朽ち果てました。合掌。

 

なぜなら、いまだかつてわが家以外でお目にかかったことがない。

 

よくよく調べてみると…

もしかして『キエーロ』は最強のコンポストなんじゃねえかと確信。

便利だし、臭くないし、使いやすい。

今では完全に生活の一部として、わが家になくてはならない存在。

 

これはもっと多くの人に知ってほしい!

もしもあなたが今からコンポストの設置を検討しているのなら、この『キエーロ』は絶対おすすめです。

 

たぶん一般的なコンポストよりも断然すぐれていると思います。(ほかの使ったことないけど)。

今回はこの自作『キエーロ』を2年間使って感じた、キエーロのスバラシさを熱弁します。

 

✅これからコンポストを使ってみたい
✅自給自足や循環型の生活に興味がある
✅マンション住まいだけど、少しでも環境負荷を減らしたい
✅今使っているコンポストはクサイし虫がわくから困っている
✅コンポストは使ってみたいけどめんどうなのはイヤ

 

そんなあなたにとって『魔法のコンポスト』たりうる『キエーロ』。

それでは本編をどうぞ。

 

そもそもコンポストってどういうもの?

 


Q:コンポストってなに??
A:家庭からでる生ごみなどの有機物を分解し堆肥をつくる装置。庭などにプラスチック製の円柱を埋め込んだ「生ごみ堆肥化容器」などをこう呼ぶ

 

文中の「プラスチック製の円柱」型のコンポストというのは、こういうやつ。

 

ちなみにこれは『土中式』と呼ばれるもので、庭(土の地面)がないと使えません。
マンションのベランダで使えるものには『密閉式』などもあります。

 

他に[コンポスト 作り方]でググってみると、こんなのが出てきます。

 

 

 

一口にコンポストと言っても、いろんな種類があるのですね。

自作するなら上の2つはけっこう楽に作れそうかも。

 

それに比べると『キエーロ』を作るのは多少難しいかもしれない。

でもそんな苦労を忘れるほどの魅力があります。

 

これが『最強』の理由!キエーロの魅力

これが『最強』の理由!キエーロの魅力

そう。わたくし一般的なコンポストを使ったことがないのです。

偶然にもはじめて使ったコンポストがキエーロだったので

コンポストってほぼデメリットないし超便利!

「コンポストなら、どれも同じように便利なんだろう」

と思い込んでました。

 

ところが改めてコンポストについて調べてみると…

キエーロしか使ったことがない『わたしの中のコンポスト像』とは違った姿が。

実は、コンポストには方式の異なる4つの種類があります。家庭で生ゴミコンポストを開始する前に、共通していえるコンポストの注意点が5つありますので、下記で紹介していきます。

1.場所が必要
2.手間がかかる
3.臭いが出る
4.虫がわく
5.時間がかかる

~中略~

生ゴミのコンポスト化は最低でも2ヶ月程度は時間がかかります。これは微生物が生ゴミの有機物を分解するまでの期間です。

※下線は引用者

bio cafe

 

…これをみたわたしの感想。

「キエーロは1の『場所が必要』以外は感じないけど…??」

 

そうなんですよ、2年間キエーロを使ってきて、そんな悩みは一切感じたことがありません。

※追記①:4年間使った現在、少し虫が湧くし、分解が遅い冬場は少しニオイも出ることが判明しています。

 

そこで『キエーロ』と『一般的なコンポスト』の違い(というかもはや魅力)をまとめてみました。

 

・フタが密閉せず日光と風の力を使って土がかわいた状態をキープ。だからにおわない

・生ごみはある程度の深さまで埋めるので、虫の大量発生はない(ミミズはいる)

・最大5~6か所に埋めるスペースをとれるので、日ごとズラせば同じ場所に埋めるまでに約1週間かかる。次に埋めるときには分解がすんでいる

・フタを開けたときの間口が大きいので、堆肥として使う際など、作業しやすい

・おがくずや菌類などをまぜる手間はいっさいない

・作ったその日から使える(コンポスト化の時間が不要)

 

このように、いかにキエーロが楽に使えて、しかもニオイや虫などを気にしなくていいすぐれモノなのかわかってきました。

 

わがやの庭の自作キエーロをご紹介

庭の自作キエーロ

全体像です。2年たったいまもほとんど傷んでません

 

庭の自作キエーロ フタ開放

フタを開けたところ。この大きな開口が使いやすさの秘訣

 

庭の自作キエーロ 横から

これは横からみたところ。ここから風が通ります

 

実はこの自作『キエーロ』、ひとつだけ失敗があります。それは屋根のクリアトタンの向き。

本来は溝がたて方向になるように作って、水を下に流すように設計します。

 

わたしのは溝がよこ向きなので、水が流れず溜まってしまい、コケが生えやすくなっています

今から自作する方はこの点にご注意くださいな!

 

追記:2019年3月10日

実は失敗がもうひとつ。

今設置している場所は日当たりが中途半端で、冬場はほぼ1日中屋根の陰になってしまいます。

1年を通して日当たりがいい場所なら分解も早かったはずだと後悔してます。

設置するなら、冬場でも日当たりがいいところがおススメです。

 

キエーロを2年間使って分かった4つのメリット

キエーロを2年間使って分かった4つのメリット

とにかく『コンポスト界の王者』であることが分かった『キエーロ』。

 

しかし、実はそのメリットは、「ただ生ごみが堆肥になる」なんてものをはるかに超えているのです。

 

① キラワレモノの生ゴミが愛おしくなる

② 自然の循環の中に身を置いていると実感できる

③ 勝手に野菜や果物の苗が育つ

④ 食事を残すことの罪悪感がなくなる

まず①と②に関して。これはかなり大きな意識の変化でした。

 

どういうことかというと、ふつう動物って『食事・消化・排泄』を自然界の循環の中で日々当然のようにしていますが、人間だけは『排泄』を自然界に還元していないと気づいたんですね。

基本、下水に流したり焼却炉で燃やしたり…

 

ちょっと言葉にするのがムズカシイですが…

日々の排泄(ここでは生ごみ)をキチンと身近な自然に返すということは、精神衛生上とても好ましいものだと感じるようになりました。

 

もはや今では生ゴミを『燃えるゴミ』に出すなんて、もったいなくてできない始末(かなり狂った感覚とはわかりつつ)。

 

また、わがやは『布おむつ』で子育てをしていて、以前はウンチを水洗トイレに流していたんですが、最近ではそれすら「なんかもったいねえ!」と思ってしまいます。

今はできる限り子供のウンチもキエーロに埋めて自然に還元しています。

 

そのうちトイレも水洗からコンポスト式にしたいですね。(でもニオイや虫が湧きそうで勇気が出ず)

 

そして③の「勝手に野菜の苗が育つ」はそのまんまです。

カボチャとトマト、メロンウリなんかは『キエーロ』に捨てた生ゴミの中に混じっていたタネから勝手に芽が出ていたので、一旦ポットに植えかえて育てました。

 

その後ある程度大きくなったらさらに畑に植えかえ。

キエーロでできた苗のトマトとカボチャ

キエーロで芽を出したトマトとカボチャも今ではこんなに大きくなりました

 

植えかえずに放置していたメロンウリはキエーロから飛び出して勢力拡大中です。

キエーロから生えたウリ

はじっこに芽が出ていたので放置していたメロンウリ

 

 

④の「食事を残すことの罪悪感がなくなる」は、受け入れがたい方も多いかもしれません。

できるだけ説明してみます。

 

「ちゃんと自然にお返しできる」という意識が根付いてくると、ポジティブな意味で「食事を残すなんてもったいない!」という感覚が薄れてきます。

 

もちろん、食べられない量を作って大量に残すようなことはわたしも大反対ですが、そうではなくて、

「ふつうに作って、ふつうに食べきれなかった場合には罪悪感が不要になる」

という感じですね。

 

例えば自然界の動物は、必要以上に「食べつくす」ようなことはしません。

それは「べつに自分が食べなくても他のヤツが食べる」という暗黙のルールがあるからだと思います。

つまり、目の前の食べ物を残したとしても、自然界では一切ムダにならない。

オオカミが食べ残したシカの残骸は鳥や微生物がきれいに処理します。

 

コンポストを使い続けていると、少しぐらい食事を残しても「ちゃんと自然にお返しできるからま、いいか」とおおらかになれます

「家族同然のわがやの庭の微生物が食べてくれるしま、いっか!」みたいな。(基地外)

 

そしてそのゴミからできた堆肥でまた野菜を作って食べる。

これって、ぜんぜんもったいなくないと思うのです。

おかげで子供たちが多少食事を残しても怒らずにすむようになりました。

(自分で大量によそったくせに食べきれなかったら叱りますよ!)

 

まとめ:一家に一台のキエーロが世界を救う

まとめ:一家に一台のキエーロが世界を救う

とにかくわたしが声を大にして言いたいのは、

もしも今からコンポストを使う予定なら、『キエーロ』が超絶おすすめ!

ということ。

 

そうそう、マンションでも使えるタイプもあるそうです。

 

この「キエーロ」を使って循環型の生活を体験する人が増えていけば、意識の変化によってゴミや下水処理の問題なんかも自然と解決する方向に世の中が進んでいく…かも。

つまり、

「キエーロは世界を変え、地球を救える」

 

本気でそれぐらいの力を持っているツールだと感じているので、力説しときます。

ともかく手軽で便利なので、まずは気軽に使ってみてくださいね。

 

キエーロのサイトはこちら。

 

下のブログでは、作り方がわかりやすく解説されています。
http://ecobaka.com/kie-ro-toilet/

 

それでは今回はここまでです。

さいならー

 

天使マーサ
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コメント

  1. 山野小太郎 より:

    コンポストとぉ作ろうとして情報を集めていたらこのブログに行き着きました。
    いろいろ見たなかで一番良い情報だと思います!早速やってみます!
    有り難うございます!

    • freedas より:

      こちらこそありがとうございます!!
      コンポストにもいろいろあるみたいですが、このコンポストはおすすめですぜ。
      やまのこたろうさんもぜひ一台作ってみてくださいな(#^^#)

  2. hanamaru より:

    キエーロの情報を探していましたので、こちらの内容はとても参考になります。
    更に、キエーロにも使える、水や土を綺麗にする最強の方法があるそうですが、動画のリンクが見当たりません。(キエーロ作り方のリンクになっています)
    興味がありますので、改めてご紹介下さい。よろしくお願いします。

  3. hanamaru より:

    先程、水や土を綺麗にする最強の方法動画のリンクの件で、問い合わせ送信した直後に、動画のリンクが表示されました!お騒がせしました。m(_ _)m

  4. いとうまき より:

    わたしもこちらのブログを読んで、キエーロを作りました。
    わかりやすい説明ありがとうございました。
    ところで自給農法では、生ゴミ堆肥はどのように使うのでしょうか??

    • freedas より:

      コメントありがとうございます(^^)
      このブログを見てキエーロ作っていただいたなんて…感動です。

      自給農法としてのキエーロの活用方法ですが、これはジャンさんに習ったわけではないで、あくまでも私個人の活用法ですが…
      ①種まきや苗植えの前のウネを立てる際に混ぜ込む
      ②土かけに使う

      ちなみに去年のうちの畑では、キエーロの土に混ざっていたカボチャやトマトなどが芽を出し、収穫できました。
      参考にしていただけるとうれしいです(^^)

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