どうも、masa-T(@freedas_)です。
わたくし気づいたときには(たぶん5歳ぐらい)アトピーでした。
ここで突然ですがあなたに質問です。
「あなたはアレルギー持ちですか?」
「ハウスダスト」
「ネコ」
「スギ花粉」
「特にない」
などなど…
わたしと同じくアトピー性皮膚炎の人であれば、何かしらのアレルギーを持っていると思います。
ちなみにわたしは幼少期に『鶏卵』と『サバの缶詰』でじんましんが出た経験があります。
それからというもの、「おれはサバ食ったらジンマシンが出る」という恐怖からずっと食べずにいたんですが、小学校4年生のときに事件は起きました。
その日の夕食。
母親からの『サプライズメニュー』として、なんと醤油漬けのサバが食卓に出ていたのです。
もちろん何も知らないわたくしは「うめえうめえ」と食べてしまったのです。
あんた、それサバよ。もう大丈夫ね。フフっ…
もちろんこの瞬間、母親の顔と屈辱感が『忘れられないこころの原風景ベスト3』にランクインしたことは言うまでもありません。
ともかくこの的確な(?)心理療法により、サバが食べられるようになりました。
いまでは一番好きな魚は?と聞かれれば「サバ!」と即答できるぐらい大好きです。
かあちゃん、ありがとう。
そしてそれ以降、成人してからも食べ物でアレルギーが出たという記憶はないし、アトピーが数回悪化した時に病院でしたアレルギー検査でも
『ハウスダストのみ』
みたいな結果になるので、「ああ、今のオレには食物アレルギーはないんだなー」ぐらいに思ってたんですよ。
ところが、最近あるきっかけで、
『一般的に病院で行われているアレルギー検査だけでは、食物アレルギーが完全には判明しない可能性がある』
ということを知っちまったんです。
いわゆる『隠れ食物アレルギー』ってやつです。
そんな隠れキャラっぽいやつがいるとか、フツーの病院ではちっとも教えてくれんだったぞ!
もしかすると知らない医師もけっこう多いのかもしれないですね。
ともかく怨念にかられていろいろ調べてみると…
「隠れキャラ扱いなのにも理由がある」ということも含めていろいろ判明。
こんな感じでひとり納得。
でもこのまま自己満で終わらせるのもシャクだったんで、わたしと同じように成人後に『難治性のアトピー』で悩んでいるひとに読んでほしくて、『遅延型アレルギー』に関してまとめてみました。
読んでみておくれ!
アレルギーには種類がある?!
一言で『アレルギー』と言っても実はけっこう種類があるらしいんですね。
それじゃあその種類って?の前に、「そもそもアレルギーって何?」を簡単に確認。
アレルギー
免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能である。~中略~なお、アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。
出典:Wikipedia
うん、なんかそんな感じだろうなって感じですね。
とある食べ物をアレルゲンとして行き過ぎた免疫反応を起こすのが、『食物アレルギー』なんですな。
大きく分けると『即時型』と『遅延型』
医学的にはアレルギーはⅠ型からⅤ型までの5つに分類できるらしいです。
そんなにあるのかよ!めんどくせえな!
なんでざっくりと大きく2つに絞ってみました。
※細かく知りたい方はこちらのWikipediaをどうぞ
・15分から30分後(多くは2時間以内)に症状が現れる。
・皮膚のかゆみや口の中のイガイガ、くしゃみや鼻水、呼吸困難、腹痛や下痢など。
・原因となる抗体は、IgEと呼ばれる。
たぶんですけど、ふうつ『アレルギー』って聞いてイメージするのって、『即時型』だと思います。
何かを食べたらじんましんが出たり、呼吸が苦しくなるみたいな…
一方の『遅延型』。
3週間後って…「気づくか?ふつう」って感じですよね。
そうね。あなたはきのう食べたものすら覚えてないものね
だから検査じゃないとわからないのね。
IgE抗体による『即時型』アレルギー
さて、まずはIgE抗体による即時型アレルギーについて。
これ、どうやら「小児期のアトピー性皮膚炎などの発症のきっかけになっている」とかも言われてるらしいです。
そのことをはじめて知ったんですけど、『アレルギーマーチ』っていうかわいらしくてメルヘンチックなお名前がついてます。
コラ!こっちは体中がかゆいんだよ!かわいく言えばいいってもんじゃねーぞ!
『奈落のアレルギー階段』とか『フォール・トゥ・ヘル・アレルギー』
みたいなほうがなんかしっくりくるぞ!
製薬会社という楽しいマーチに踊らされてかゆがってろってか?
上等だぜ!!
※あくまでもマサヤ氏の妄想です。ご了承ください。
・
・
ちょっと取り乱しましたが、続けます。
この『奈落へのアレルギー』(ちがう)は生まれてすぐの0歳児が1番多くて、大人になるとほとんどなくなるという特徴があるようす。
なんだか小児アトピーが大人になるにつれ一度は治る傾向にあるのと関係ありそう。
実際わたくしマサヤも小児アトピーのピークは小学校高学年ぐらいだったと記憶します。
そして高校を卒業するころには1度ほぼ完治(?)しています。
ちなみにそのへんの皮膚科とかアレルギー科の病院に行って、「アレルギー検査してくださいな」とお願いすると、たいていこの即時型アレルギーの検査をしてもらえます。
保険診療で検査できるので、費用はだいたい3割負担で5,000円程度でしてもらえるみたいです。
IgG抗体による『遅延型』アレルギー
さてさてこちらが今回問題になる遅延型アレルギー。
何が問題かと言えば、
○ 症状が出るまで1週間以上かかる場合もある。
○ 頭痛・下痢・疲労感・肌荒れ・眠気・不眠・生理不順・情緒不安定など症状がいろいろ
○ 美容や健康にいいと思って食べ続けているものや好物がアレルゲンになりやすい
要するに、「なに食ってアレルギーが出てるのか?」どころではなく、そもそも『アレルギー』
とすら気づきにくいこと。
だから、「最近なんかあたまボーとするなー」とか、「おれ、生まれつき基本がゲリベンです」みたいな人は、知らずにアレルギーを引き起こしている可能性があるのです。
これじゃ原因にたどりつけない人はかなり多くいそう。
そしてこのIgG抗体による遅延型アレルギーは、ほとんどの病院では検査ができないうえ、運よく実施している病院でも2万円以上する『自費診療』となります。
イヤイヤ、ちょっと高すぎるだろ!
『隠れ食物アレルギー』まとめ
世の中にはびこる(?)
『アレルギー』=『食べたらすぐぶつぶつができる(即時型)』
というすりこみ・イメージ。
子供のころのジンマシンなどの経験から、「食べたらすぐ出るのがアレルギー」という根強い思い込みになっていそうです。
アレルギー持ちの人間はそんな幼少期の経験により、『隠れ食物アレルギー』を見つけにくくしていると思います。
成人アトピーでなかなか治らない…という場合、この『遅延型食物アレルギー』が関係している可能性がおおいにありそう。
それでは今回は以上です。
次回は、
「なぜ遅延型アレルギーの検査は一般的ではないのか?」
「隠れ食物アレルギーはどうやったら分かるのか?」
「検査をどう生かすのか?」
そのあたりをお話しする予定です。
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