アトピーの原因や根本治癒とは?最新科学が明かす腸内細菌の役割から思う

アトピー

以前3回にわたって『隠れ食物アレルギー』について書きました。



 

そんなこんなを書いてるうちにどんどん気になってきたキーワードが』。

 

ちまたでは科学的・医学的にも「腸とアトピー」とか「腸とこころの病」に関係があると次々に判明してきています。

 

それから

・リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)

・腸内フローラ

・脳と腸の関係

などの言葉もずいぶんと一般的な言葉になりました。

 

自分の体感としても「最近アトピーの症状がひどいな…」って時には『超便秘』『うつっぽい気持ち』がもれなくコンボでやって来ます。

だからこそ「腸を良くしないとアトピーが治らねえ気がする」と常々感じていました。

 

今回『遅延型食物アレルギー』を調べることで、「やっぱアトピーや隠れ食物アレルギーには腸とか心の状態が関係しとるわ!」と、確信しました。

 

次章からは腸とアトピーの関係、そして最後に「わたしが思うアトピーの根本治癒」について書いてみよーと思います。

 

 

最近の超すごい腸のはなし

ええ、そうなんですよ。

腸すごいんですよ。

ここでは3つをご紹介します。

IgG抗体と腸の関係から見える「腸管バリアの大切さ」

まずは遅延型アレルギーを調べるとしょちゅう出てくるキーワード『IgG抗体』。

 

「慢性疾患本当の原因」というサイトから引用します。

ちょっと長いですけど、すげえいいことが書いてあります。

私の調べる限りでは、IBS(過敏性腸症候群)患者において、食事とIgG抗体の関連性を認める報告があります。

また、その一方で精神疾患と腸内環境(リーキーガット症候群)に関する報告も多く認めます。
うつ病は脳の慢性炎症であることが最近の研究で明らかになっていますが、その炎症の元として腸は非常に有力視されているのです。

また、ポーランド、ルブリン大学の精神科医 Karakua氏は、
「ゾヌリンなどにより、何らかの形で腸粘膜のタイトジャンクションが開いてしまうと、腸管の透過性が亢進する(俗にいうリーキーガットの状態)。

これによってより大きな分子が腸管バリアを潜り抜け血流に達するので、それが遅延型食物アレルギーを引き起こす。

この状態は免疫反応を亢進させ、炎症性サイトカインを放出させ、それがうつ症状を引き起こす。
だからうつ病患者において、腸の透過性とIgGレベルを測定するのは有用ではないかと思われる。」
と報告しています。

この考え方は、至極当然であり、そもそも、IgG検査は食物を制限するための検査ではなく、腸管バリア機能を評価するための検査です。

・慢性疾患本当の理由より※文中引用文献の部分は省略しています。

 

長いし、専門用語が多いのでまとめます。

○ 腸の粘膜が弱ると、血液に大きな分子が入りやすくなり、過剰な免疫反応や炎症が起きる。(IgG抗体が強く反応する)
○ その炎症や免疫反応が『腸過敏症候群』や『遅延型食物アレルギー』『うつ』の原因となる
○ そのためIgG抗体の反応の度合いは腸の粘膜(バリア機能)の状態を知るてがかりになる

実はIgG抗体検査は『アレルギーダイエット』『グルテンフリー健康法』などの道具として、金儲けに使われすぎちゃった過去があるんですね。

 

それでけっこう誤解されていますが、「腸管バリアの状態を知る手掛かり」としては優秀な検査方法と言えそう。

 

2万円以上と結構いいお値段ですが、人によってはこの検査にそれだけの価値が見いだせるかも?

 

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それからここでいちばん重要なことは

腸粘膜が弱ると『腸過敏症候群』や『遅延型食物アレルギー』『うつ』が起きる

ということだと思います。

 

腸粘膜(腸管バリア)って腸大事!

 

 腸管バリアも腸内フローラしだい

お次は最近話題の『腸内フローラ』に関して。

私たち<ヒト>の腸内には、多種多様な細菌が生息しており ~中略~ 顕微鏡で腸の中を覗くと、それらはまるで植物が群生している「お花畑([英] flora)」のようにみえることから、『腸内フローラ』と呼ばれるようになりました。

腸内細菌の種類や数は食事や生活習慣・人種・年齢などにより異なるため、『腸内フローラ』も人それぞれ違います。

~中略~

『腸内フローラ』の理想的な状態とされるのは、<善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割>。
このバランスに腸内環境を保つことがとても大切です。
健康なヒトの腸内では、善玉菌が悪玉菌の定着・増殖を抑えています。
また、善玉菌には、有害物質を体外に排出するのを助けたり、免疫細胞を活性化したりするなどの作用もあります。

出典:ビオフェルミン製薬

最近よく聞く、「腸内細菌のバランスが大事!」という話ですね。

このバランスが崩れたときに腸管バリア機能も低下するとのこと。

 

なぜならビフィズス菌や乳酸菌などのいわゆる『善玉菌』が、

○ 腸管バリア機能をアップさせる

○ 腸管の炎症やアレルギーを抑えている

などの役割をはたしているため、『悪玉菌』が増えて『善玉菌』が減るとバリア機能が低下するらしいです。

 

【下剋上】実は腸内細菌が脳を支配している?!

 

これって今までの常識「脳が体(運動や感覚)や感情・精神を支配している」の逆パターンですよね。

 

それも、『腸と言う臓器』というよりも、『腸内細菌』『腸内フローラ』が脳や感情に影響を与えているとのこと。

 

さらっと言いましたけど、ここかなり重要なんで協調しておきます。

臓器ではなく、その中に住む『菌』(常識では自分ではないと思われている存在)が脳や感情に影響を与えている

よく考えたらすげえと思いません??

 

ヘタすりゃ『菌』も自分の一部ってことですぜ。ダンナ。

 

ともかく3つ、それぞれ長いので要点だけをダダダっとご紹介。
もっと詳しく読みたい場合はリンクからどうぞ。

脳の機能に関与する腸内フローラと「脳腸相関」

脳と腸は双方向的に情報伝達を行って、相互に作用を及ぼしあう関係にある―このような、脳(中枢神経系)と腸管の関連を「脳腸相関」と呼ぶ。~中略~
この脳腸相関の新たな要因として、腸内フローラが関わっていることが明らかになった。

「ヘルシスト」242号

腸内細菌が脳を支配する?サイコバイオティクスの発見で揺らぐ『自己』

腸内細菌が具体的にどのような役割を果たしているのか調べるため、マウスを無菌室で育てるという実験が行われ、その結果が『米国科学アカデミー紀要』に掲載されました。

~中略~

これらの実験から、腸内細菌がマウスの脳神経の発達に影響を与えているということが明らかになりました。

~中略~

精神状態を変化させうる微生物のことを『サイコバイオティクス』と呼び、今まで縁遠いと思われてきた微生物学と神経化学を結びつける端緒をなしました。

・sign

人間の感情は腸内微生物(腹の虫)に支配されていた

人間の腸内にすむ微生物によって感情が左右されているという研究結果が科学系オンラインジャーナルの「Science Alert」で紹介されている。
一般的に人間ひとりの腸の中には100~3000種類の微生物が100兆個~1000兆個ほどいるといわれている。この腸内微生物の種類や数によって我々の健康状態が左右されることは周知されているが、この微生物によって人間の感情にも変化がもたらされているという調査結果が報告された。

・知的好奇心の扉 トカナ

ヤバイですね。

もはやオレ(という人間)の正体は『菌』?!

 

自分が「考えている」・「感じている」と思っていたことも、実は腸内フローラちゃんたちのサジ加減だった?!

ってことは、食べ物で感情や精神状態が変化するとも言える?

 

科学や医学の常識なんて、こんな感じですぐくつがえるんだよ!ザマアミロ!!

 

『腸のすげえとこ』まとめ

 

腸粘膜(腸管バリア)が弱ると『腸過敏症候群』や『遅延型食物アレルギー』、『うつ』などの症状が出やすくなる。

そしてその腸粘膜の状態を左右しているのは『腸内細菌』(腸内フローラ)。

さらに『腸内細菌』は脳や感情にまで影響を与えている。

 

そんなこんなから思う『アトピーの原因』

アトピーの原因とか、治りにくい要因って、

『体質(遺伝)』
『アレルギーマーチ』
『間違ったスキンケア』
『繰り返したステロイド治療』

あたりがよく言われます。

 

もちろんそれらもあるとは思いますが、実はそれらよりも『腸内細菌の状態』のほうが症状を左右する大きな要因だとほぼ確信しました。

 

逆に言えば、「なぜアトピーとなる腸内細菌の状態になるのか?」これが分からないと根本治癒にたどりつかなさそうです。

 

そして、

「食事が悪いのかも?」

「やっぱりストレス?」

「ともかく善玉菌を増やそう!」

みたいな単純な話じゃない気がするんですよね。

 

・アトピーが悪化しているときは、偏った考え方や怒りや許せない何かがある

・同じ食べ物なのに、その時により症状が出たり出なかったりする

・人生のどん底まで行って、開き直ったら人間関係もアトピーもよくなった

同じような経験した人いませんか??

 

そういう経験を踏まえて、今回知った「腸と脳や感情の関係」を合わせて考えると…

精神状態や思考の傾向は腸内環境と鏡の関係にある

治癒と悪化を繰り返した経験からこれをほぼ確信しました。

 

どういうことかというと、

考え方が偏ったり、人間関係がうまくいっていない

腸内環境の悪化、アトピー症状が悪化する

「にわとりが先か卵が先か」みたいな話で、これどっちからも行くと思うんですよ。

双方向性に、脳と腸内細菌が影響を与え合うというか…

 

これはまだ言われてないことですが、腸内細菌が脳に影響を及ぼすのなら、その反対もあると思うのです。

つまり脳(考え方)が変わると、腸内細菌のバランスに影響するのではないかと思うんです。

 

分かりやすい流れで言えば、

自分の感情や思考が変わる 腸内細菌のバランスが整う アトピー改善

このへんはそのうち詳しく書ければと思います。

 

アトピーは死ぬまで『根本治癒』しない?!

一見暗い結論ですが…

今回の話を総合するとそうなります。

なぜなら『一生を通して肉体的・精神的・感情的に平穏に過ごせる可能性』ってかなり低いと思うし。

 

人生はフツー山あり谷ありですよね?

人生が谷な状態のときには腸内環境が悪玉菌のほうに傾いて、またアトピー症状は出てくると思います。

残念ながらフツーの人生でも今は80年以上もありますから、その間にまあ、いろいろあります。

 

でも、一生治らないなんて絶望的かといえば、わたしは最近そうは思わなくなりました。

 

なぜならアトピーだからこそ、食や健康について若い時から調べまくり、そこから世の中(常識)に疑問を持つきっかけになりました。

思考や感情、食生活をうまくコントロールできているのかどうか、アトピーだから気づけます。

 

なのでアトピーは、「おまえ最近大丈夫??」とお知らせしてくれるアラームみたいなもんですね。

 

こういう軽いノリで言うと、「どうせおまえそんなにひどくないだろ!」と思われるかもしれませんが、直近の悪化のときは、それこそ体中から浸出液が出て布団がおねしょ並みにびっしょりになりました。

 

まあそれはともかく。

アトピーがひどい状態のときにそれを、どう思うのか、考えるのかが、アトピーを持つ人の人生の方向性を決めると思います。

 

病院の薬だけ、何かの健康食品だけでは決して根本治癒はしないと思います。

 

それはつまり『自分の感情や考え方を見つめること』から逃げ、体からのアラームを無理やり抑え込んだり、責任を他の何かになすりつけようとしているのだから当然です。

 

※薬や健康食品の治療を全面否定する気はありません。例えば精神バランスを保つために症状を一時的に抑えるなどの使い方はアリだと思います。大切なのは、使い方を意識しているかどうかだと思います。

 

だから自分の体のことを、奴隷のように医療やアトピービジネスに任せるのではなく、自分(の心や体)に聞いてみる作業が必要だと思います。

 

今回はちょいと重くるしい話になったやもしれませんが、いま現在の思いや考えをまとめてみました。

それでは最後までありがとうございました。

さいならー

 

天使マーサ
天使マーサ

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