【地方移住】古民家暮らし3年目で思う「次に買うなら…」理想の古民家

古民家

 

我が家が古民家に移住したのは熊本地震の直前、平成28年の3月でした。

 

引っ越したころの我が家

 

この地域は震度5強だったと記憶します。

 

意外かもしれませんが、その程度の揺れまでは古民家はぜんぜん大丈夫だと判明。

(中で揺れを食らうのは超コワいけど)

揺れを受け流せることが分かりました。

 

ちょっとマニアックな話に逸れますが、日本の伝統工法である『石場建て』は地震に強いと信じていたので、なんとなく立証されたような気でいます。

 

改修中に見えた柱の足元。石にのってるだけの石場建て

 

 

ともかくそれから2年が経過し、古民家暮らしも3年目。

今住んでいる古民家のいいところ・悪いところがだいぶ見えてきました。

・これから古民家を買いたいと思っている

・引っ越しが決まった先で古民家に住むかどうか迷っている

そんな方に向けて、また自分の備忘録として、古民家暮らし3年目のわたしが「次に買うならこんな古民家」を語ります。

 

お隣さんとはほどよい距離感が◎

わたしが最初に描いていた理想の古民家それは…

・その地域で一番山奥の

・それ以上先には家がない

・水が生まれたばかりの水源がある

そんな場所でした。

 

もちろんお隣さんまで数百メートルとか、そのような場所を想像していたんですが…

実際に買った古民家はそこそこ密集した集落

それも平地。

 

お隣さんとの距離は、狭い道路を挟んでお向かいに2軒とけっこう近い。

ただし道路側はブロック塀と蔵でさえぎられており、

母屋の中にいれば物音はほとんど届きません。

 

隣に家はあるけれど、家の中で過ごす分にはお隣さんをほとんど意識せずに暮らせる。

この距離感はまあまあよかったと思います。

 

今思えば、周囲にまったく人がいないというのもちょっと寂しすぎたかもしれない。

 

ただ、移住当初チャボ(ニワトリの小さいヤツ)を放し飼いにしていて、

お隣さんの庭の家庭菜園を荒らしてしまったことがありました。

(家の周囲をすべてネットでおおってようやく解決…)

 

だからぜいたくを言えば、もう少しお隣との距離があってもいいなと思います。

 

集落には、はじめは離れて家を建てていても、長い時間をかけて親族が隣に家を建てるなどして、密集してきた歴史があると思います。

 

私が住んでいる集落にも、けっこうお隣との境目があいまいだったり、屋根が触れそうなぐらい家どうしがすれすれに建っていたりします。

しかし、そんな家はよそ者が住むにはおすすめできません

絶対気を使うし、ややこしいことのタネだと思います。

 

もしも今から選べるのであれば、「お隣さんとの間に1つか2つ田んぼや畑があるぐらいの距離感」の古民家を探します。

 

やっぱり大事!きれいな水回り

わたしたち夫婦がこの家を選んだ大きな理由の一つに、「住もうと思えばすぐに住める」というのがありました。

 

そして「すぐ住める」条件として、トイレ・台所・風呂の水回りがすぐにでも使えるレベルであることが絶対にはずせないポイントでした。

【水回りの状態】

トイレ:洋式でウォシュレット。男性用便器の小部屋あり

風呂:おそらく20年前ぐらいに改修。浴槽は比較的あたらしいものの、洗い場に洗濯機がある

台所:おそらく40年前ぐらいに改修。床はフローリングでシンクも大きいが、全体的に古い。

こんな感じで、すぐに使えはしたものの、正直お風呂と台所はガマンしてやっと使えるレベル

 

台所とお風呂、両方とも改修していく計画ではありますが、正直いつになるやら…

もしも今から古民家を買うとしたら、水回りがきれいに改修してある物件にするか、改修したうえで引っ越しますね。

 

ほどよいサイズの古民家がいい

そう、古民家って正直大きすぎることが多いですよね。

 

うちはたぶん、中ぐらいのサイズ感。

そこまで大きいほうではないですが、それでもまったく使わない部屋が2つぐらいあります。

掃除や維持を考えると、もう少し小さな家でもよかったな…と思います。

 

民泊とかゲストハウスにするのなら大きいほうがいいかもしれませんが…

たとえば我が家のように、家族5人程度なら、そんなに大きくなくても全然大丈夫だと思います。

 

わたしが次に住むなら、3部屋と、土間、キッチンぐらいの家が理想です。

 

カビにくい立地・構造

これは「古民家あるある」でしょう。

夏場の湿気とカビはけっこう覚悟したほうがいいです。

 

そしてこれにはいくつか原因があると思っています。

・田んぼの中に作った家などは、もともと地面の湿気が多い

・昔は生活のために水が確保しやすいところに家を建てたので、湿気が多い土地になりやすい

・家の裏が山など、斜面になっている場合、どうしても水脈の通り道となりやすい

・本来伝統的な古民家は床が高く、床下を通れるぐらいスカスカな作りで、湿気がこもらないようになっていた。ところが昭和以降、周囲から床下に動物が入れないようにブロックや板等でふさいでしまい、湿気が逃げにくい構造になっている家が多い

 

ちなみに我が古民家も、床下をブロックや板でふさいでいる箇所だらけ。

これを開放すれば少しは湿気がこもりにくくなるのではないかと思っています。(冬は寒いかもですが…)

 

湿気がこもりにくく、カビが発生しにくい立地の古民家がベストですね。

もしもまた古民家を買うなら、

・少し周囲より小高くて斜面がせまっていない

・風通しのよい土地

・伝統工法(石場建てで床が高い)

そんな古民家を探します。

 

理想の古民家まとめ

・お隣さんとは、畑一枚~2枚程度、ほどよく離れている

・キッチン、トイレ、風呂などの水回りが改修済みできれい

・3部屋プラス土間とキッチン程度のほどよいサイズ

・少し小高くなっていて、斜面がせまっていない風通しのよい立地

・伝統工法の石場建てで、高床

いいですね~こんな古民家。マジで理想的!

 

たしかになかなか存在しないかもしれませんが…

日本全国の田舎で、次々に空き家が出ている現状。探せばけっこうある気もします。

 

そして理想はあれど、今住んでいる家もなかなか気に入っていますから『住めば都』なのも確かです。

 

以上、わたしが思う「次に買うなら…理想の古民家」でした。

 

下のリンクから、古民家を探すコツをまとめた記事に行けます。よければ参考にしてください。

【古民家物件の探し方全書】①探し方は9種類!分かりやすく解説
一家で熊本県のいなかに移住して3年目、現在住んでいるのは築70年の古民家。 そこそこ気に入ってます。 ...

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