【古民家物件の探し方全書】①探し方は9種類!分かりやすく解説

古民家

どうも、masa-T(@freedas_)です。

一家で熊本県のいなかに移住して3年目、現在住んでいるのは築70年の古民家。

そこそこ気に入ってます。

築60年のわが家

引っ越し直後のころのわがや

わたしはこの古民家に出会うまでに「たぶんこれ以上はない」というまで探し尽くした経験がありまして、今回はそれをシェアしようと思います。

 

古民家を探す方法は、大きく分けると4つ、さらに細かく見ると全部で9つあります。

不動産屋から探す
・(大手)不動産情報サイト
・(古民家)不動産情報サイト
・古民家専門の不動産屋
・地域の不動産屋

行政から探す
・空き家バンク
・行政の移住情報サイト

民間・NPOから探す
・NPO法人など

自力で探す
・友人、知人、親戚から紹介してもらう
・現地で空き古民家を直接探す

今思えば自分でもけっこう異常なまでの情報収集だったと思います。

それぞれを詳しく解説したので、参考にどうぞ。

 

正直かなり長いので、目次を活用してください。

 

1:不動産屋から探す

不動産屋で古民家を探す

まずは王道の不動産屋から。

はじめに伝えておくと、後に出てくる空き家バンクやNPO法人などに比べ、どうしても価格が割高になります。

それは不動産のプロとして、しっかりと仲介してくれかわりに手数料を取るからですね。

 

古民家物件というのは、

・売主にとっては「先祖代々のもの」なので思いれが強い場合も多い

・築50年以上経過しているため、引き渡しの状態は千差万別

このようなメンタル的、物理的背景により、一般の物件に比べてトラブルが出る可能性が高いものです。

 

そのため、トラブルやあとくされを最小限にできるように、お金を払ってしっかりと仲介してもらう意味は大きいと思います。

 

もちろんその分割高になりますが、そこにかける費用対効果をどう見るかはその人の価値観しだいです。

 

メリット:しっかりと仲介してくれるため、手続きや交渉などが安心である

デメリット:商売であるが故、仲介手数料などで価格が高くなる

 

それでは、不動産屋の古民家物件を調べる方法をさらに詳しく見ていきます。

 

(大手)不動産情報サイト

おそらく日本人が物件を探すときに今一番活用しているのがこの『大手の不動産情報サイト』でしょう。

日本全国の不動産屋から一挙に情報を集めて、検索できるようにしているサイトのことですね。

 

有名なのは、

このあたりでしょう。

 

「スーモ」の画像検索結果

・掲載件数が多いSUUMO

 

ただ、調べまくっているとだんだん気付いてくるのが、同じ物件が複数サイトにかぶって紹介されているということ。

 

なので結局、掲載件数が多いサイトを選んで使うのが効率的です。

2018年7月時点では、『SUUMO』と『アットホーム』が掲載件数が多いので、この2つのサイトで条件(地域や築年数)を絞って調べればよいでしょう。

 

(古民家)不動産情報サイト

古民家だけを集めてあって探しやすいのが『古民家不動産情報サイト』です。

 

有名どころは

田舎ねっと.日本

古民家住まいる

ふるさと情報館

田舎の生活

※それぞれクリックするとリンクします

これらのサイトは物件紹介にとどまらず、古民家や田舎暮らし、移住に関する情報も。

 

田舎ネット.net

古民家ばかりだから探しやすい

 

それから、さきほど大手不動産情報サイトで出てきたSUUMO。

本体サイトと別に、『SUUMO移住・田舎暮らし』といういい感じの古民家専用別サイトもあるので、こちらもお見逃しなく。

物件件数は少なめですが、探しやすいです。

 

古民家専門の不動産屋

じつは「古民家を専門に扱う不動産屋」は、探すとけっこう存在します。

そのため、すでに気になる地域が決まっているのなら、その地域の古民家専門の不動産屋をぜひ調べてみましょう。

[地域名 古民家 不動産]で検索するといいですね。

 

 

例1:白野産業株式会社(関西)
例2:九州田舎不動産

 

これらの不動産屋のいいところは、もちろんラインナップが古民家ばかりで選びやすいこと。

そしてオーナーや担当者が古民家好きだったり、古民家に精通していることです。

古民家好きの価値観が分かっているので、納得のいく説明をしてもらえるでしょう。

 

ただし、「古民家の価値が分かるオーナーが、古民家に価値を感じるお客に売る」という性質上、同じような条件の物件であっても一般の不動産屋に比べて価格が高めに設定されている場合があります。

これはヴィンテージのジーンズが中古品にもかかわらず新品よりも高いのと同じ原理ですね。

古民家好きのツボを心得ているからこその価値基準なので、それも仕方のないことかもしれません。

 

ともあれこういう不動産屋から買ったほうが、古民家好きにとっては納得感や安心感を感じやすい買い物になるでしょう。

 

地域の不動産屋

「ハトマーク」の画像検索結果

これ、あんがい穴場だと思います。

というのも、地域の小さな不動産屋さんは、さきほどご紹介したような大手の不動産情報サイトに登録していないことも多々あるからです。

 

ところが、そういう地域の小さな不動産屋さんの物件を探せるサイトがあります。

これは昔からある不動産屋さんのネットワークである「ハトマーク(全宅連)」の公式サイトです。

 

このサイトで、お目当ての地域の不動産屋さんや物件を探してみると、スーモなどの不動産情報サイトには掲載されていない物件がけっこうあります。

 

それから、もしも時間に余裕があるのなら、ネットである程度目星をつけたうえで、地域の不動産屋回りをしてみましょう。

 

足を運んでみると、ネットに掲載していない物件を持っているケースはけっこう多いです。

また、不動産屋さんと仲良くなって好みの物件を伝えておくと、後日物件が入ったときに連絡をくれます。

 

2:行政から探す

古民家を行政で探す

最近では少子高齢化による人口減少・過疎化を食い止めようと、各自治体も移住・定住政策に必死ですね(温度差アリ)。

 

古民家を探している地域が定まっている方は、ぜひその自治体の役場を訪ねて担当者と話をすることをおすすめします。

 

そこでその自治体の空き家紹介や移住に対する力の入れ方が見えます。

もしも移住となれば、都会以上に行政との付き合いも出てきますので、とりあえず雰囲気を見ておく意味でも行っておきましょう。

何件も役場を回ると、それぞれにぜんぜん雰囲気が違うのでびっくりします。

 

空き家バンク

空き家バンクは行政が紹介してくれるという安心感がありますね。
(※ただしこの安心感はマボロシです。ご注意を)

 

そして不動産情報にない『掘りだしもの物件』がここには存在します。
賃貸物件も少ないながら存在します。

 

空き家バンクで古民家を探す

中古売買物件では、売主が直接交渉をのぞんでいるケースもあり、その場合は不動産業者を仲介しないので手数料が不要となります。
(※必ず不動産屋を間に入れる『間接交渉』で実施している行政もあります)

 

また、市場価格に比べて安く出ている物件もちらほら。

 

価格に関しては、その行政のやり方にもよりますが、売り主の言い値であることが多いようです。

そのため、反対に「こんな値段じゃ誰も買わねえだろ!」とツッコミたくなるムダに高額な物件も多いです。

 

そして、行政はあくまでも「空き家を紹介してるだけ」なので、物件に関して調査をするわけではありません。仲介してくれるわけでもありません。責任はとってくれませんのでご注意を。

 

安易に安いからと思って買ったら、

「実は法律上、建て直しができない土地だった」

「敷地境界線で隣家と揉めている箇所があった」

「見えないところが白アリにやられていた」

などと言うこともあり得ます。

行政だからと安心して任せっきりにせず、自分でしっかりと調べる覚悟が必要です。

 

 メリット:不動産屋にはない掘り出し物を安く買える可能性がある

デメリット:専門家が見ていない場合は物件の問題に気づきにくい。揉め事に発展するケースも

 

行政の移住情報サイト

最近では自治体のホームページ内や別サイトとして、『移住・定住ポータルサイト』を開設する自治体がずいぶん増えました。

空き家バンクの情報はこの『移住定住ポータルサイト』内にあることが多いです。

 

下のサイトから47都道府県の移住・定住ポータルサイトに行けます。

 

そしてさらに少数派ですが、『移住情報サイト』なるものを設置している自治体も存在します。

これはどういうものかと言うと、

・地域の不動産情報

・空き家バンク

・暮らしの情報

・移住者向け情報

などがまとめられており、不動産と空き家バンクの両方が掲載されているので、ひじょーに使い勝手がいいです。

 

例:上天草移住情報サイト「上天草に住もう」

 

もしも希望の地域にこういうサイトがあったら、ぜひ使いたおすとよいでしょう。

 

3:民間団体・NPOから探す

NPOで古民家探し

古民家を探している地域に移住促進のNPOなど民間団体がある場合には、必ずここものぞいてみましょう。

調べるときは、[地域名 移住 NPO]で検索。

 

余談ですが、わたしが今住んでいる古民家はNPOに紹介してもらいました。

 

ただし、NPOによって取り組みはかなり多様だということを心得ておきましょう。

必ずしも物件を紹介しているとは限りません。

 

その一方で空き家バンクの管理を行政に委託されているNPOも多いですし、独自の空き家物件を持っているNPOも存在します(わたしがお世話になったのはこのタイプのNPO)。

 

『物件の紹介料』(『協力費』とか名称はさまざま)に関しては、不動産屋の仲介手数料に比べると安い場合が多いと予想します。

が、NPOによって価格設定が違うので、しっかりと確認しておきましょう。

 

それからNPOはたいていの場合、移住相談なども親身になって受けてくれるでしょう。

地域の特徴や移住後の生活で気を付けたほうがいいことなど、行政では教えてくれない現実的な話も聞けます。

 

参考にいくつかNPOへのリンクを貼っておきますのでのぞいてみてください。それぞれ特色があっておもしろいです。

 

4:自力で探す

自力で古民家物件探し

ここからは人脈や足と交渉力など、自分の力で古民家をゲットする方法です。

納得できる古民家と出会うために、最終的にはこういう手もアリでしょう。

 

友人、知人、親戚から紹介してもらう

これを実行するのであれば、自分にかかわる人すべてに、「古民家を探している」「古民家に住みたい」ということを常日頃から宣伝しておくことが必須です。

 

親戚・友人や職場の同僚、果てはよく行くお店の店員さん、保険のおばちゃんなど、自分がかかわるすべての人にこれを実行できれば、すてきなご縁があるやもしれません。

ちなみに私はこの方法では古民家を探していませんが、知人にこの方法で古民家を買った人が実際にいます。

 

注意点として、『空き家バンク』と同じようにしっかりと自分で物件を調べて、問題があればきっぱりとお断りをできることが重要です。

断りにくい人にはそもそも紹介してもらわないようにしましょう。

 

現地で空き古民家を直接探す

お目当ての地域で直接古民家探し

先に希望の地域が決まっている人であれば、その地域をウロウロしているうちに

「おっ!この古民家すごくいい!しかもたぶん空き家だぞ…」

こんな風に理想の古民家を直接発見してしまう可能性もあります。

 

その場合、まずはその古民家の住所をグーグル神で検索してみて、物件としてネット上に存在するのかを確認してみましょう。

 

もしもヒットしなかった場合は、物件として市場に出ていない可能性が高いです。

そこで、家主に直接交渉をしてみましょう。

 

そんな無茶なことが…と思われるかもしれませんが、できます。

というかそんな理想の物件に出会えただけでもラッキーなので、ぜひやりましょう。

 

方法として、まずはその古民家の近所の人に自分の素性を伝えたうえで、家主のことを聞いてみるのがいいでしょう。

 

もちろんヨソ者なので、あまり強引な聞き込みはダメですが、どうにかして連絡が取れたらもうけもんです。

 

「どうせ眠らせておくよりも有意義に使ってもらいたい」と思う家主も少なくないでしょうから、取引に発展する可能性はゼロではありません。

 

また、その地域に古民家をあっせんするNPO法人がある場合、そこに一度相談してみると、代わりに交渉してくれる可能性もあります。

 

まとめ:自分に合った古民家探しをどうぞ

あなたにぴったりの古民家探し

不動産屋から探す
・(大手)不動産情報サイト
・(古民家)不動産情報サイト
・古民家専門の不動産屋
・地域の不動産屋

行政から探す
・空き家バンク
・行政の移住情報サイト

民間・NPOから探す
・NPO法人など

自力で探す
・友人、知人、親戚から紹介してもらう
・現地で空き古民家を直接探す

 

いかがだったでしょうか?

 

わたしは「古民家探しは『就活』や『婚活』に似ている」と思っています。

それは、「運も大事だけど、候補が多ければ多いほど、より自分の理想の相手を選べる」ということです。

逆説的ですが、たくさんの候補を探す情熱が、『運』をも引き寄せると思います。

 

今回お伝えした『探し方9種類』すべてを実行するのは大変だと思います。

自分ができそうな方法をなるべくたくさん選んで実行してみてください。

あなたが理想の古民家に出会うお手伝いができれば、うれしい限りです。

 

それでは今回はここまでです。

さいならー

 

 

天使マーサ
天使マーサ

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