どうも、masa-T(@freedas_)です。
先日『一本植え農法』という、いっぷう変わったお米の作りを教えてもらいました。
その内容はもはや『秘伝』と言ってもいいような内容。
大げさでなく、本当に「人類を救う可能性」すら持っていると感じました。
なぜこんなブラブラしたやつに秘伝がイニシエーションされたのかは不明ですが、忘れないようこの記事を書いています。
お察しの通り、今回は実践したことがないクセにノウハウを書いていきます。
口ばっかりです。あしからず。
『一本植え農法』との出会い
さかのぼること2017年10月にジャー村さんという方が主催するイベントに参加しました。
そこで『一本植え農法』実践者の本田さんからお話を聞いたのが最初の出会いでした。
そのときすでにかなり衝撃を受け、感動したのを覚えています。
そして今回はそのジャー村さんが本田さんをお呼びして『一本植え農法』のワークショップをすると聞き、参加してきました。
当日は30人ぐらい参加されていて、たぶんほとんどの人が実際にお米を作っている人だったと思います。
みなさんはきっと帰ってからすぐに実践に移されることでしょう(遠い目)。
わたしは書記係と広報係ということでお許しを。
講師はもちろん本田さんと、ジャー村さん。
本田さんはなんと御年85歳!
背筋はシャキッと伸びてるし、はだしで田んぼを駆け回ってるし、、、
クワを握れば誰よりも早くウネを起こすし、気づいたら上半身裸だし、とにかく1番若々しく動き回っていました。
そんな超人的な本田さんは人柄もとてもステキな方。
実際に教えてもらって、ますます『一本植え農法』のトリコになりました。
一本植え農法って何?
一本植え農法を一言でいえば
疎植(苗と苗の間が広い)で、苗を一本だけで植えていく稲作の方法
です。
具体的には、「株間(苗と苗の間)30~45㎝幅ぐらいで植える」らしいのですが、わたしは素人なのでピンときません。
まず「フツーは苗をどのぐらいの量と間隔で植えるのか?」を知る必要があります。
※ちなみに、調べてみると『疎植栽培』という方法もあって(慣行栽培よりも疎植な方法)。こちらは広く普及しているようでした。
ここではその『疎植栽培』を説明しているサイトから引用します。
疎植栽培は、株間を広げて栽植密度を下げる栽培法です。明確な定義はありませんが、慣行の株間15~18cmを24~28cmに広げて、栽植密度を㎡当たり12~14株(坪当たり40~45株)以下にする方法を示すことが多いようです。
1株3~4本程度の植付け本数を目標にします。
要するに『慣行栽培』よりも疎植な『疎植栽培』ですら、一本植え農法よりもぜんぜん株間が狭いということですね。
ややこしいので、図にしました。
なるほど、今までの農法に比べると同じ面積でも相当少ない苗の数と労力で済みますね。
単純計算では慣行栽培の1/3の労力と、1/8の苗の数でいいことになりますから。
本田さんはたった一人で毎年7反の田植えを機械に頼らず自分の手でされているとも聞きました。
疎植とはいえ、さすが超人。
※追記:平成30年6月30日
実際に自分の庭で一本植え農法を実践して、周りの田んぼと比べた記事を書いてます。
『一本植え農法』の収穫量は?
素人の感覚だと、「そんなに少ない苗の数で作るんだから、きっと収穫量は普通より少ないだろう」と正直思ってしまいます。
ところがいい意味で期待を裏切るのがこの『一本植え農法』。
お話によれば、「1反に10俵以上の収穫量になる」らしいのです。
本田さんの田んぼではだいたい「12~13俵、多いと15俵ぐらい」とのこと。
調べてみると全国平均は「1反に8.8俵」。
つまり一本植え農法の収穫量は通常の1.5倍。
ヘタすりゃ2倍近くあるということになります。
少ない労力で多収量!
狭いスペースでも多収量!
マジで人類救えそうな気がしてきませんか?
たった1本の苗で疎植なのに多収量になる秘密
いやーほんと不思議です。
なぜそうなるのでしょうか?
どうやらその理由は『ぶんげつ』。
分蘖(ぶんげつ)とはイネ科などの植物の根元付近から新芽が伸びて株分かれする事。
植物の根元付近や切り株から伸びた新芽を蘖(ひこばえ)と言うが、蘖が伸びて株が増える事を分蘖と言う。
植物の栽培において、稲・麦・サトウキビなどでは成長時に分蘖して株が増えて大きくなるのを見越して、間隔を開けて苗を植える。
なるほど稲作って基本、『分げつ』させて増やす方法なんですね。
知らんかった。
で、比較してみました。
疎植とはいえ、一本の苗から100本以上分げつするから、たくさん収穫できるんですね。
とは言え、「本当にそんなに違うの?」
と、信じられない気持ちになりますよね?
わたしもこの目で実際見てはいないんですが、写真は見せてもらいました。
…まるで化け物のようなその稲は、一緒に写ったジャー村さんの肩までの高さがあり、男性の太ももぐらいの太さがありました。そしてその1株から大量の稲穂が出ています。
※追記:平成30年5月24日
遅ればせながらジャー村さんにOKをもらいましたので、フェイスブックページをシェアします。
ヤバいですよね。これが1本の苗からできる…
シンプルイズベストとはこのこと。
『一本植え農法』は自給自足にもってこい
今回個人的に感じたことは、
「機械を使った慣行栽培よりもかえってシンプルで初心者でもできそう」
ということ。
人が一年間に食べるお米の量って、だいたい1俵(60㎏)ぐらいだと言われています。
ということは…
1人分の自給自足に必要な田んぼの広さ=100㎡(約30坪)
あればOKということに。
30坪の田んぼなら、なんとか買えそうな気がしてきた!
日本人は1人30坪の田んぼを作るのを国民の義務にしよう!
まあそれはもちろん行き過ぎですが…
これだけ少子高齢化が進んだこの国では、イナカは土地が余っております。
それぞれが少しずつ田んぼで稲作すれば、
とりあえず食うには困らない世界なんてすぐにできそうです。
もしも4人家族なら、150坪ぐらいの田んぼがあれば1年間生きていけますね。
このようにマジで世界を救えちまいそうな『一本植え農法』。
次回は『一本植え農法』の実際の流れやその秘訣をまとめます。
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