自給自足なら『自給農法』実習編⑤ 『もんじゃ焼き』のような苗植え

自給自足

今までの実践してきた自然農法では「どうもうまくいかない…」

と、悩んでいた時に出会った、目からウロコの『自給農法』。

実習があった八ヶ岳のふもとの畑

 

自分の備忘録としてまとめを書き綴っています。

カテゴリー:自給自足あれこれ

 

実習編も気づけば5回目。

今回は畑に苗を植える、いわゆる『移植』のお話です。

 

苗植えは『もんじゃ焼き』に似て

いや、冗談みたいですがほんとに似てます。

1度もんじゃ焼きを食べたことのある人ならきっと納得。するはず。

 

もんじゃ焼きの作り方は、

①はじめにドーナツ型の土手を作って

②中にだし汁を流し込む

自給農法の苗の植え方はこれにそっくり!

 

 

これは自給農法の苗植え

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、似てるでしょ??

 

自給農法の苗植えを写真で解説

それでは初めから順に写真で解説します。

 

①苗が入る穴を広めにを掘る

 

②苗をポットから外す。この時根をほぐさないように注意

 

③苗を穴の中に優しく置く

 

④「くぼみ」の中に水をたっぷりとそそぐ

 

⑤水の中で根が少しゆるむようなイメージで優しく動かす

 

⑥周りの土を穴によせる

 

⑦苗の周囲をしっかりと押さえる

 

⑧しっかりと根が土に噛んだ状態で完了(けっこうタプタプ感あり)

 

①水の中で周囲の根を軽くほぐすことで、周囲の土がしっかりと根に噛む。苗が根付きやすい状況を作る。(根土の全体をほぐすようなことはしない)

②一般的な移植のように、植え替え後に水をかけるぐらいでは本当は水が足りない。泥水の中で根がしっかりと土に噛んだ状態が長時間必要なので、もんじゃ焼きのように水をたっぷりと使う。

③苗植えはくもりの日、もしくは夕方がいい。(植え替え直後の土が乾燥しないほうが吉)

 

感想:苗の気持ちになればいいんだね

いかがでしたでしょうか?

ちなみに私は今まで苗を植えるときは、

ポットからガバッと外し、根っこ全体をある程度ほぐしてから植えていました。

もちろん最後に水をかけるだけ。

 

その方法は、せっかく根が土をしっかりとつかんでいたのに引き離す行為だったんだと今回気づきました。

茎から近いところはしっかりとした状態のまま植えたほうが苗にとって負担が少ないんですね。

 

「水の中で周囲に回っている根を少しゆるむ程度にほぐす」

⇒茎に近いところはしっかりとしたまま、根の一番先端である「一番外側に回っている根」が、テリトリーを増やす方向に伸びる手助けになる。

イメージは、「お風呂でゆっくりと手足を伸ばせば気持ちいい」

 

そして苗植えは人間でいえばお引越しでもあります。

もし引っ越した家の床が抜けていたり、雨漏りしているようでは、

落ち着いて生活するまでにかなり時間が必要になり、疲労もたまる。

 

苗が見知らぬ家(畑)でも最大限の力が発揮できるように環境を整えてあげることで、

しっかりと収穫できる作物になってくれたらうれしいですよね。

 

毎度のごとく、知ってしまえば…

「むしろなぜ今まで気づかなかったんだろ?」

「たしかにそっちのほうがいいし、当然だよな~」

と思ってしまうことばかりの『自給農法』の方法論。

 

植物や自然界の気持ちを『感性』でくみ取れるようになり、

人間の知性で一番力を発揮できる環境を整えていくこと。

 

脳ミソを一回溶かしてまた頭蓋骨に流し込むぐらいの気持ちで、

今までの常識やマニュアルに囚われている自分の思考をぶっ壊していく

そんな作業が必要だとつくづく感じます。

 

それでは今回はここまでです。

次回につづく!

 

 

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