どうも、masa-T(@freedas_)です。
24時間テ〇ビよりも地球を救えそうな『一本植え農法』。
その全体像は前編に書きました。
今回は実践編です。
『一本植え農法』のながれ
ワークショップで聞いた情報をもとに作業工程をおおざっぱに整理してみます。
①苗代(なえしろ)づくり
②代かき
③田植え
④水管理・畔管理
⑤収穫・掛け干し
見てのとおり、作業工程だけ見れば一般的な稲作とさほど違いはないようす。
しかし、工程はほぼ同じとは言え、
植える苗が極端に少ない。
そのため、慣行栽培(一般的な農法)よりも省労力(あくまで手植えの場合)で可能です。
ちょっと話はそれますが、気になる肥料や農薬に関して。
無肥料無農薬とのことでした。
『一本植え農法』の3つの秘訣
作業工程だけ見ればフツーとはいえ、
「じゃあ苗を一本にすれば『一本植え農法』になるのか?」
と言うと、もちろんそうではありません。
一本植えでも通常よりも多収量にするにはやはり秘訣があるとのこと。
今回参加したワークショップではその「3つの秘訣」を教えていただきました。
秘訣1:早めの種播き早めの田植え
熊本(ここでは特に県北)の慣行栽培の場合、
種まき:5月中旬
田植え:6月20日ごろ
一方の『一本植え農法』では、
種まき:4月の中旬
田植え:遅くとも6月15日までに終わらせる
そして種まきから田植えまでの期間も普通よりも長くとるようで、種まきから45~50日後に田植えをするそうです。
そのため、苗の大きさも慣行栽培に比べると大きくなった状態ですね。
そして田植えも早めに済ませることで、『分げつ』がしっかりとできるようです。
イネの品種としては『晩生』のものがいいそう(一般的なのは中生)。
本田さんは西日本の在来種である『旭1号』の種を40年間つないで米作りをされているそうです。
秘訣2:畑のような苗代で苗を作る
ワークショップではこの苗代づくりを参加者みんなでやりました。
完成した苗代の写真です。
まるで畑(笑)
これを見て米の苗を育てていると分かる人はまずいないでしょう。
だっておそらく日本の99%の苗代は下のような状態ですから。
ここからはこの畑のような苗代づくりの手順をまとめます。
Q:なんで畑のような苗代がいいの?
A:そのほうが田植えまでにしっかりと『分げつ』するそうです
手順①:苗代の範囲決めと土上げ
まずは尺数が刻んである角材(自作)で、1反分の苗代の範囲を囲う。
Q:1反分の苗代のサイズは?
A:1.5坪(約4.5㎡)
・長辺:12尺(約3.6m)
・短辺:4.5尺(約1.35m)
・高さ:3寸(約9㎝)
次に決めた範囲の外側をカマで切って、畑のウネを作る要領で周囲の土をクワなどで中に上げる。
上げた土は塊になってほぐれにくいので、1日おいて乾いてからほぐすとやりやすい。
手順②:しっかりならして種まき
グランド整備に使う『トンボ』みたいなやつで平らにしっかりならす。
そして水につけておいた発芽済みの種もみをまく。
Q:1反に必要な種もみの量は?
A:株間30㎝なら4.5合、株間45㎝なら3合
慣行栽培だと多くて1反40合ぐらいまくそうです。
つまり、一本上農法は、その1/10程度の種もみですみます。
手順③:赤土でおおって鎮圧
種もみがしっかりと隠れるぐらいに赤土をかぶせる。
そのあとベニヤ板などを乗せ、さらにその上から乗ってしっかりと踏みつけて鎮圧する。
本田さんは裸足で少しずつ踏む方法もされていました。
ジャー村さんが「種もみが赤土の上にあがってくるからヤメテ!」とケンカしてました(笑)
ベニヤ板もしくは裸足。お好みの方法でどうぞ。
手順④:鳥よけの不織布をかけて完成
不織布を専用の杭や棒切れなどでしっかりと固定。
すずめなどの鳥が幼い苗を食べてしまうから不繊布をかけておくそうです
秘訣3:還すだけの土壌作り
気になる土壌の作り方ですが、本田さんによると、
・収穫したあと、不要になったワラやモミを田に戻す
・草刈りの時に出る畔草を田に入れる
…以上!
これを何年も繰り返すうちに地力が上がるそうです。
なんともシンプル。
『一本植え農法』の灌水は?
実はこの灌水がよくわかりません…
とりあえず畑のような苗代も、ある程度の時期からはやっぱり灌水るするような話しぶりでした。
が、そのタイミングは分かりませんでした。
・苗代の周りを一周回ってから苗代に水が届くようにすると水温が上がって苗の生育に良い
・苗代の周りに灌水するから、苗代の高さは3寸程度と低めにしておく
こういう感じのことをおっしゃっていたんですが…
なにぶん素人なんでよくわからず…申し訳ない。
※平成30年5月24日追記
田植え直前の苗代を実際に見てきました!
灌水の様子が分かる記事を書いたので参考にどうぞ。
『一本植え農法』やってみよう!
結局実践あるのみ!
ということで、田んぼはないけど家の裏庭にミニミニ田んぼを作ってやってみようと決心しました。
ちょっと苗代づくりが遅くなったし(本日4月28日)、種もみは中生のしか持ってないけど…
とにかく、やってみよう!
そして分からんかったら電話で聞いて、自分のものにしていこう!
今後も判明したことがあれば、そのつど追記していきます。
そんなこんなで今回はここまで。
さいならー
※追記 平成30年5月31日
裏庭にミニミニ田んぼを作りました!
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