自給自足できる畑は、いわば人間にとっての”エサバ”。
そんな自分だけの”エサバ”を作るための農法である自給農法。
コロナ禍の昨今、
サバイバル知識としても役に立つこの農法の
「zoom講座」が月に1度開催されています。
この記事はzoom講座とその企画中に、
改めて気づいた内容を備忘録として書いてます。
今回はとても実践的な内容。
以前ブログでも書いた「苗植え」に関して。
この「自給農法的移植法」についてさらに深堀りします。
苗植えは「苗が持つ力を落とさせない」ことが大切
一般的な苗の植え付けは
①ポットから苗を外して
②あらかじめ掘った穴に入れて
③土をかぶせ
④最後に水をかける
こんな感じだと思います。
しかし、植物にとっての移植・植え替えは、
いわば人間の引っ越しのような一大イベント。
ポットから地面へと環境が変わる際に重要なのは
いかにその苗が力を使わず現状を維持したまま
スムーズに新しい土になじめるかどうかです。
人間の引っ越しで例えるなら、
新居で荷下ろし・整理など終え一息ついたところで
屋根の雨漏り・手違いで電気が使えないなど発覚。
そんな状態ではスムーズな新生活は送れません。
ではどうすればいいのか?
具体的な方法としては、
窪みに作った水たまりの中で少しだけ根をほぐして植え付けます。
根を少しだけほぐすというのがポイントで、
ほぐしすぎると逆に苗が力を使い過ぎてしまいます。
イメージとしては
一番外側に巻いている細い根だけをほぐすように。
水たまりに植え付ける『自給農法的移植法』の意味
この自給農法独自の移植の方法には
2つの意味があります。
①苗の根土と新しい土地の土をなじませる
②乾燥させない
苗をポットから出した際、
一番外側に巻いている細根。
この一番外側の根が、根の成長点です。
この白い細根が伸び伸びと成長し
スムーズに広がることができれば
地上部に見えている野菜本体も、
すくすくと成長することができます。
苗植えは夕方or曇りの日がベスト
植え付けられたばかりの苗にとって大敵なのは
『乾燥』です。
水たまりに植え付ける自給農法の苗植えは、
一般的な苗植えに比べて乾燥に強い方法と言えます。
とはいえ、
植え替え直後に強い日差しを浴びるのは避けたいところ。
ただでさえ慣れない環境でストレスが大きい状態なので
陽射しから身を守るだけで大きな力を使ってしまいます。
そこに力を使い過ぎれば、
成長するための力を蓄えるのに
また時間がかかってしまいます。
そこで晴天や朝方を避けて植え付けることで、
苗への負担を最小限にし、
その後順調に生育するための準備をしてもらいましょう。
・・・でも
他に仕事をしながら畑をしている場合など、
「真夏で晴れの予報だけど、どうしても今日の朝しか時間がない!」
みたいな状況もありえますよね。
その場合は、なるべく苗に直射日光が当たらないよう配慮します。
下のインスタ画像は、
これから数日は晴れが続くと分かっていながら、
仕事前の早朝、
どうしても植え付けるしかなかった際の工夫です。
どんな方法でもいいので、
植え付けから5日~1週間程度気を付けてあげれば、
根をしっかりと張ることができるでしょう。
それでは今回はここまでです。
さいなら~
コメント
わかりやすく書いて下さってありがとうございます!
さっそくやってみたくなりました♪