こんにちは、CM-T(@freedas_)です。
BCP!!
BCP!!!
B!
C!
P!
あ、これは失敬。
つい大好き過ぎてBCP連呼してしまいました。(うそつけ)
さて今回はみんな大嫌い大好き感染症BCPについてです。
正直にいいますと、わが事業所でも、
「雛形見て形だけは作ったけどさあ、これで足りとるんやろか…?」
という状態が、けっこう長いこと続いておりまして。
ご存じのとおり、厚生労働省のガイドラインやひな形って、
施設系も含めた内容で分量がかなり多いんですよねぇ。
「ゾーニング…居宅の事務所で?いらんか。
ていうか居宅のケアマネって、感染症のときに何を続けたらええんやろか…?」
そこで思考が止まったまま、ずるずると来てしまいました。
とはいえ、BCPの2種類は未策定だと減算対象。
運営指導の通知が来てあわてて
もちろんきちんと作り直した私です。
この記事ではその経験をもとに、
① 感染症BCPの4章立てを整理して、
② 居宅で書くときのポイントを4つにまとめ、
③ 居宅介護支援向けに絞ったWordの雛形も無料で配布しています。
私と同じ、日本全国津々浦々のBCPラヴァーなケアマネさんたちに届けば幸いです。
感染症BCPは4章立てで考える
厚生労働省のBCP作成支援セミナーの資料(居宅介護支援等)では、
感染症BCPは次の4つの章で構成されています。
・総則:目的と基本方針
・平常時の対応:推進体制、情報収集、感染対策、備蓄、研修・訓練、見直し
・初動対応:感染疑い・感染が判明したときの流れ、関係機関への連絡
・感染拡大防止(業務継続):職員が確保できないときの対応、優先業務の選定
逆にいうと、この4つのどれかが抜けていると、
指摘の入り口になりやすいということですね。
ここからは、特に居宅の実情に寄せた内容にする際に、迷いやすいところをお伝えします。
① 「訪問できないときどうするか」が重要
施設と違い、居宅介護支援の業務は訪問・連絡調整が中心なので、
訪問の可否をどのように判断して、訪問できない際はどう代替するかが軸になります。
・訪問前に利用者さんとご家族の体調を電話で確認する
・発熱や同居家族の感染があるときは、玄関先での短時間の対応に切り替える
・それも難しいときは、電話とサービス事業所からの情報で状態を把握する
このあたりを書いておけば、ぐっと居宅寄りな内容になります。
② 優先業務を3つに区分しておく
職員が足りなくなったときに何を残すかを、先に決めておきます。
うちでは次の3区分にしました。
・継続する:安否確認、生命・健康に関わる状態把握、サービスの調整、関係機関との連絡、給付管理
・縮小する:モニタリング訪問(電話等に切替)、サービス担当者会議(照会・オンラインに切替)
・休止・延期する:新規の相談受付、緊急性のない研修・会議
給付管理を「継続する」に入れているのは、
ここが止まると、利用者さんとサービス事業所の両方に影響が出てしまうからです。
③ モニタリングの取扱いは、その時点の通知を見る
感染症の流行時には、モニタリングや担当者会議の取扱いについて、
国や保険者から特別な措置の通知が出ることがあります。
(コロナのときは、電話等での確認を認める通知が出ていましたよね。)
なのでBCPには「通知に従って切り替える」と書いておいて、
具体的な運用は、そのときの通知で確認する形にしておきましょう。
計画に細かく書き込みすぎると、かえって通知と食い違ってしまいます。
④ 代行者を第2順位まで決めておく
管理者が感染した場合に、誰が指揮をとるのか。
ここ、決まっていない事業所が案外多いのではないでしょうか。
管理者が寝込んでいる横で、
「これ、誰が市町村に連絡するんやろ…」
と、みんな思いながら誰も連絡しない状態では困ります。
第1順位と第2順位まで、名前で書いておきましょう。
研修と訓練は「年1回以上」
これがまた面倒くさい
そう、BCPは作って終わりではないのです。
・研修:年1回以上(感染症対策の研修と一体的に実施して差し支えない)
・訓練:年1回以上(机上訓練でよい)
・見直し:定期的に
この3つがそろって、はじめて要件を満たした状態になります。
ここで気をつけたいのが、研修と訓練の混同です。
「研修をやったから訓練もやったことになる」と勘違いしてしまうと、
未実施となる可能性が高まります。
研修は知識の共有、訓練はシミュレーション、と分けて記録しておきましょう。
委員会・研修・訓練をまとめて回す方法は、こちらの記事にまとめています。
【無料配布】感染症BCP 雛形【居宅介護支援版】
この記事の4章立てに沿って、居宅介護支援向けに絞ったWordの雛形を作りました。
・第1章 総則(目的・基本方針・位置づけ)
・第2章 平常時の対応(推進体制、情報収集、感染対策、研修・訓練、見直し)
・第3章 初動対応(利用者/職員/事業所内で拡大した場合の3パターンの流れ)
・第4章 感染拡大防止と業務継続(職員確保、優先業務の区分、利用者への説明)
・別紙4点(職員の連絡網、備蓄品リスト、関係機関の連絡先、研修・訓練の記録)
オレンジ色の[ ]を事業所の情報に置き換えれば、そのまま使える形にしています。
まとめ
・感染症BCPは総則・平常時・初動対応・感染拡大防止の4章立て
・居宅では「訪問できないときに何で代えるか」が軸になる
・優先業務を継続・縮小・休止の3区分にしておく
・代行者は第2順位まで、名前で書いておく
・研修・訓練は年1回以上、見直しもセットで
自然災害のBCPは別に定める必要があります。
そちらはこちらの記事にまとめました。
最終的な内容は、事業所の実情と保険者の指導内容に合わせて調整してください(この記事は令和8年10月時点の情報をもとにしています)。
これでより一層、BCPラヴなケアマネさんが増えれば幸いです。





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